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あまやどり

体育館の軒で雨が過ぎるのを待っていると
敷地角の小樹の下で子供達が忙しく動き始めた
はて?どうしたと暫く様子を穿っていると
どうやら鳩が一羽 冷たくなっているらしい

事件現場さながらに野次馬を近づけないリーダーを残し
子供達は枝やら石やらを持って思い思いに穴を掘るが
それがなかなか難しいらしく
小さな輪は次第に広がって やがて解散の体になってしまった

現代の縮図と言えばそうか どうにも苦い

先から僕と一緒に雨宿りをしている錆びたトンボがヨコにある
鍬の代わりにガツガツと根が見えるまで地面を掘り起こして
ほとりと鳩を横たえる
大地に沿いたいか 空を仰ぎたいのか
などと問いかけ 迷いながら最初の一土に手間取っていると
背中に視線を感じてふと振り向いた

そこには先程の子供達だ
横並びに僕を見ているその手には 小さなシャベルが握られている
あぁ そうか これは ごめん
“ 後は君たちに任せていいかい? ”と聞くと 皆が一斉にうなづく

そこに墓標はない
晴れ間もまだ見えそうにないけれど
後に残された色とりどりのシャベルが眩しかった事を
君に話しておこうと思います

それとごめん もうひとつ
写真は関係あるようで無い いつかのあまやどり
たまにはいいもんだよ 雨はいつか止むしね

11.06 (Sat) 21:22 [ 日常 ] TOP▲
        
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