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野兎

久し振りに実家に顔を出したら なんかちっこいのがいる
“ どうしたの? ” と聞くと “ 捕まえたのよ ウラヤマで ” と得意気
“ どうやって? ” と聞くと “ ひょいとね 素手で ” という
“ どうすんの? ” と聞くと “ どうしよう ・ ・ ・ ” ときた

流石です 母上

幼い頃 動くものを見つけたら 兎に角何でも追っかけた
捕まえてどうするなんて目的なんかなく
それは最早 本能とかなんとか 学者先生にしかワカラナイ世界の問題なんだろうが
その先には “ これ どうすんの ・ ・ ・ ” と言う母の困り顔と
黙って父が作ってくれるゲージが 決まって待っていた

あれはどうやら遺伝のようですね 母上

そこでひとつ 少し大きくなった息子からできるアドバイスとしては
そろそろ逃がしてあげたらどうだろう 来年に向けてさ


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11.24 (Wed) 15:01 [ 日常 ] TOP▲
Border

僕はあと何歩踏み込む事を許して貰えるかな?
この距離感の難しさは まぁこっちの日常生活の方がやっかいではあるけども
そこまで注視される事には逆に慣れてないんでね
こう長く動かないでいると 流石に足の指が冷たいよ

それとそうだ
さっきここから2マイルも行かない所で
君らにとっては招かれざる客人と擦れ違った
幸い犬は連れてないけど 不幸な事に君らはどうやら風上にいる
僕が動くとその尾根筋に入るんじゃないか? そこはヤバいんだよ
それに僕はよそ者だから 国立公園とか地元ルールのその辺を良く知らない
どっち側に立てば良いのかわからないのも正直なとこだ

まぁ それもこっちの日常生活の方が余程やっかいではあるけどもね


                                        湖畔の南で  - 釧路 -

11.18 (Thu) 07:29 [ つれづれ ] TOP▲
あまやどり

体育館の軒で雨が過ぎるのを待っていると
敷地角の小樹の下で子供達が忙しく動き始めた
はて?どうしたと暫く様子を穿っていると
どうやら鳩が一羽 冷たくなっているらしい

事件現場さながらに野次馬を近づけないリーダーを残し
子供達は枝やら石やらを持って思い思いに穴を掘るが
それがなかなか難しいらしく
小さな輪は次第に広がって やがて解散の体になってしまった

現代の縮図と言えばそうか どうにも苦い

先から僕と一緒に雨宿りをしている錆びたトンボがヨコにある
鍬の代わりにガツガツと根が見えるまで地面を掘り起こして
ほとりと鳩を横たえる
大地に沿いたいか 空を仰ぎたいのか
などと問いかけ 迷いながら最初の一土に手間取っていると
背中に視線を感じてふと振り向いた

そこには先程の子供達だ
横並びに僕を見ているその手には 小さなシャベルが握られている
あぁ そうか これは ごめん
“ 後は君たちに任せていいかい? ”と聞くと 皆が一斉にうなづく

そこに墓標はない
晴れ間もまだ見えそうにないけれど
後に残された色とりどりのシャベルが眩しかった事を
君に話しておこうと思います

それとごめん もうひとつ
写真は関係あるようで無い いつかのあまやどり
たまにはいいもんだよ 雨はいつか止むしね

11.06 (Sat) 21:22 [ 日常 ] TOP▲
  
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